コンディショナーのボトルにシャンプーを詰め替えた結果

いつものようにシャンプーで洗髪し、コンディショナーで仕上げようとボトルをプッシュしたところ、いつもと違う何かがノズルの先より出てきた。

例えるならそれは乳清が分離したヨーグルトの様なものだ。水っぽい液体と、固めで白い物質が、混ざり合うこと無く手のひらの中に併存している。

少なくとも今まで使っていたコンディショナーはこのような形状ではない。これは一体何だ。また妖怪の仕業なのだろうか?

水の混入を疑う

シャワーの水でも混入したのだろうか?水が混入すればコンディショナーはこのような形状になるかもしれない。

最近コンディショナーの中身が無くなった為に詰め替え作業を実施したのだが、その際にボトルの締めが甘ければ水が入り込む余地があるだろう。そう思って確認してみたが、ボトルはきつ目に締められている。

この仮設は正しくなさそうだ。

詰め替え作業の人為的ミスを疑う

そうすると、あまり考えたくは無いのだが、コンディショナーのボトルに詰め替えたものが実はシャンプーだったのではないか?

今回無くなったのはコンディショナーなのだが、買い出しにおいては詰め替え用のコンディショナーとシャンプーをまとめて買っていた。どうせシャンプーもそのうち無くなるのだし、ストックしておけば良いだろうという魂胆だ。

そして、詰替え用のシャンプーをコンディショナーのボトルに入れてしまった。そういう事故が起こる可能性はある。

言われてみればヨーグルトのような物質からはシャンプーの香りがする。試しに泡立ててみたら石鹸のように泡立つ。この線の疑惑が高まる。

しかし、シャンプーとコンディショナーを混ぜると「乳清が分離したヨーグルト」のような形状になるものだろうか?まあ風呂から出ればすぐに分かることだ。

そして風呂上がり。

詰め替え用のシャンプーが置いてあるべき場所に目をやると、そこにあったのは詰め替え用のコンディショナーだった。

シャンプーとコンディショナーという名のシャンプー

これで我が家の風呂場には「シャンプー」と、「コンディショナーの見た目をしたシャンプー」が設置されていることになる。

万が一他人に風呂を貸すような事態が訪れれば、素直な彼らは騙されて二度洗髪を実施する羽目になる。

それが友人であれば友情が破綻しかねないし、彼女であれば愛想を尽かされることは間違いないだろう。

勿論、自分で間違えて二度洗髪する可能性もある。

対策が必要だ。

対策

さて、いくつか案を出してみよう。

案1: コンディショナーモドキを捨ててコンディショナーを詰める

シャンプーを入れてしまったコンディショナーのボトルよりシャンプーを捨て、コンディショナーに詰め替える作戦だ。これを実施すればあるべき風呂の姿が取り戻される。

しかし、この案では詰め替え用シャンプーが丸々1つ無かったことになる。倹約家で知られる私にはこのような勿体ない事は出来ない。

勿論、コンディショナーのボトルに詰めたシャンプーは「シャンプー」として機能することは確認済みだ。残存していたコンディショナーとシャンプーが混ざることで生成されたと思われるヨーグルトは、既に枯渇している。今や「外観」以外は普通のシャンプーだ。

没。

案2: コンディショナーのボトルを新調する

現在の風呂場にはシャンプーしか存在しない為、ここに新たなコンディショナーのボトルを導入すれば機能性は保たれる。

しかしこの案を実施した場合、「シャンプーのボトル(シャンプー)」、「コンディショナーのボトル(シャンプー)」、「コンディショナーのボトル(コンディショナー)」の3つのボトルが存在することなり、混乱を招く状況であることには変わりない。

買い出しに行く手間も掛かる。面倒だ。

没。

案3: コンディショナーを使わない

煮詰まってきた。こういう時はゼロベースで考えるべきだ。

そもそも、コンディショナーは必要なのだろうか?

小さい頃からシャンプーとリンス、あるいはコンディショナーの類を併用していたため、今現在もその習慣によりコンディショナーを使っているだけではないだろうか。これを使わないことでどのような弊害が起こると言うのだろう。

知らない。

知らないのであれば試してみる価値はある。仮にコンディショナーは不要であると判明すれば、若干ではあるが出費が抑えられる。

この案を採用してみるとしよう。

その結果

我が家の風呂場には罠が設置されたままとなった。

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「コンディショナーのボトルにシャンプーを詰め替えた結果」への2件のフィードバック

  1. 文才すごいね笑。
    わたしのデスクには黒ペンの見た目をした赤ペンがあります。
    たまに、ちょっとペン貸してと言った人がいたい目をみます。罠は一年以上そのままです。

    1. 先方から貰った契約書にサインする際などに貸し出すと効果はバツグンだ!
      次はぜひ砂糖と塩のボトルの入れ替えに挑戦してみてください。
      古典的ながらこちらも破壊力は高いです。

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