アイツのシャツはスーパーの2階

いよいよ本日は待ちに待ったTHE R.O.X & Gently Weeps Band のお披露目ライブなのだが、中の人の約一名は待ちに待ったという感じでもなく「あぢぃょ…」くらいのテンションである。

今日は暑いし地震が多くて嫌な天気だ。こういう日はお昼には素麺、おやつにはガリガリ君でも食べながら映画などを見ていたいものだが、残念なことにそれは許されない。

「おい、そんなテンションでパンクロックバンドのドラムが務まるのか」と問われると返答に困るところだが、変に力むよりも自然体で臨んだ方がいい演奏が出来るよね、という事にしておきたい。

衣装が無い

しかし自然体過ぎて、というか普通に忙しかったので衣装を買い出しに行く時間がなく、気づけばライブ当日になっていた。

弊バンドの衣装は「黒シャツ」。

普段は黒いものを着ない主義を貫いているのだが、衣装や制服であればこの主義は無きものと出来る。喜んで黒シャツを着よう。しかし、残念なことに手持ちの衣服に黒シャツが無い。

正確には一着だけ真っ黒いワイシャツがあるのだが、自分のサイズに合わずブカブカなので着たくない。よって新調しようと決めていたのだがこの体たらくである。

昔は一夜漬けなどせずにキチンと計画を立ててテスト勉強をしていたと思うのだが、記憶違いだろうか。

買い出しへ

ということで書い出しへ出発した。遠出する時間もないので、地元の古着屋でそれらしい黒服を見つける予定である。

服にはそこまでお金を掛けたくない。

勿論、見栄えによる印象の変わり方や、時には彼我のパワーバランスすら変化し得ることについてはよく理解しているのだが、それを差し引いても見栄えに潤沢な資金を注ぎ込むのはスマートではない。というのが最近の流行という噂だし。

物色

古着屋に到着して物色を開始する。しかし見事なまでに黒服が無い。

困った。

古着屋は諦めて他の店に向かわなければならないのだが、この辺りで他に洋服を販売している場所と言えば「スーパーの2階」くらいしか思いつかない。

私は2階クオリティに一定の信頼を寄せつつも、ある点については懐疑的な立場を取っている。ある点とは言ってしまえば「センス」なのだが、◯まむらの服を見事に着こなすオシャレ女子が居るように、店側のセンスは個人の実力で何とか出来ることもある。といってもファッション最前線から引退して久しい私に何とか出来る可能性は高くない。まあ見るだけならタダだし、他に選択肢も思いつかないし、一応向かうことにした。

2階に到着して物色を開始する。黒服はあった。

シャドーストライプはまあ良い。七分袖も動きやすいのでまあ良い。しかしフェイクレイヤードの襟と、前立てのチェックの切り返しが煩い。そしてもう少し細身の方が良いのだが、家にあるブカブカに比べたら幾分マシだ。これを使う事にしてみよう。前立てについてはネクタイで隠そう。

ぶっちゃけるとドラマーは客席から殆ど見えないので割と何でも大丈夫、とは思っている。

お会計は2000円弱。流石2階クオリティ。

本日のライブの楽しみ方

もし我々がいい演奏をして連れの彼女がうっとりしてたら「でもアイツのシャツはスーパーの2階」と冷水を浴びせれば良いし、ヘボい演奏をしていたら「所詮2000円クオリティ」と罵れば良い。

死角はない。

このタイミングの宣伝が響くのは「偶々夜の予定が無くなった」方か、「気が変わった」方か、「たまたま近くに居た」方くらいだろうが、該当する方は是非お越しいただきたい。

私はこんなアレでアレなのだが、リーダーは大変気合入っているのでご心配なく。

19:20~ @新宿アンチノック

イベント自体は15時から始まっているので早めに来ても楽しめます。

 

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