19時過ぎ、「吉祥寺はなれ」と呼ばれるシェアハウスに到着した。
「吉祥寺はなれ」は私が住んでいるシェアハウスの姉妹店のようなものである。双方の管理人的なポジションに立つチリ人*1より「向こうでごはんするから来るか」とお誘いを頂戴し、二つ返事で快諾。お邪魔する運びとなったのだ。
美味しいシェアハウス
吉祥寺はなれは「菜園付きシェアハウス」であるため、キッチンスペースは収穫した野菜を洗い、そのまま調理する為の動線を考慮した間取りとなっている。菜園直結の勝手口横にシンクがあり、中央には4口コンロのアイランドキッチンがある、といった構造だ。
そんなシェアハウスでのディナーパーティーとあれば十中八九美味いものが出てくるに違いない。そう確信して参加を決めたのだが、先に結論を言ってしまえば完全に期待通りであった。
私は飲食物にホイホイ釣られるタイプの人間である。
カレーパーティー
リビングテーブルに本日の御馳走が並べられる。三種類のカレー、バスマティライス、タンドリーチキン、お漬物、といったラインナップだ。さらに食前の飲み物として手作りラッシーがワイングラスに注がれて振舞われた。
カレー三種類はそれぞれ作り手が違うとのことだが、どれも美味しい。
スパイシーなラムカレー。
バターが効いたマイルドな豆カレー。
辛味がココナッツミルクで程よく中和されたマレーシアカレー。
三者三様だが、いずれも飲食店で提供されていてもおかしく無い出来栄えだ。バスマティライスとも良く合う。しかし食べるのに夢中となった結果、誰がどれを作ったのかは完全に失念した。
遠慮なく食べてよいとのお達しを受けたので喜んで遠慮しなかったところ、沢山あった筈の御馳走は小一時間でものの見事に無くなった。
ティータイム
食後には温かいチャイが振舞われた。これも当然のように美味しい。
さて、飲んで食べてばかりという訳には行かない。パーティーとは御馳走を楽しむ場であり、社交の場でもある。引きこもり性能に定評がある私でも、社交の場では社交性を発揮せねばならない。
今回は6~8人程が集まったのだが、それなりの人数がいる場合に話題の中心に居座るのは好きではない。話の流れに上手いこと乗ってやり過ごそう思っていたのだが、残念なことに私ははなれ界隈の新顔である。BGMを決められない流れでA子さん*2がラジオばりのトーク番組を開始し、ゲストとして齋藤さんが招かれることになった。俎上の齋藤さんだ。
当然、近況やらなにやらを聞かれるわけだが、たまたま先週ライブがあったりして、たまたま提供可能な話題があった。こういう時にバンドやってて良かったなと思う訳だ。ライブでもなければ「風呂場にバスタオルを持参し忘れました」みたいな生活臭漂うトークしかできない。
それにしても、突然ラジオ番組をそれっぽく始めれれてしまうA子さんは一体何なのだろうか。これが才能か。これだからはなれ界隈はコワイ。
宴もたけなわ
自家製の梅酒や良く冷えた白ワインにより適度な酔いを回し、小柄で可愛らしく聡明な女子の生誕祭が催され、柿のタルトやらお土産で持参したチーズケーキを頂きつつ、人が増えたり減ったりしながら歓談は続く。
23時を迎え、そろそろ帰ろうかという頃に住人の一人が帰宅した。
折角なのでと帰宅前にボードゲームを1ゲームだけ行うことになったが、ぶっちぎりで負けたのでゲーム名とその内容を忘れつつ、つまらないゲームだったことにした。
ここまで昨日
以上が昨日の出来事なのだが、パリピ臭を消臭しながら書いてみても普通に楽しそうな日記だ。実際楽しい会合であったのだが、こういうパリピな内容は捻くれ拗れた弊ブログに適した題材ではないと考えている為、書く気はそれほどなかった。
しかし、初対面少々で弊ブログをわざわざ読んでくれたA子さんが「ブログに出たい」と仰るのである。なんかアレな事を書いたアレなブログにも出演希望者が発生する、ここはそんな摩訶不思議な世界なのである。
頼まれたら「大体」断らないのが信条だ。よってA子さんを適当にフィーチャリングしてブログを書いてみるに至ったのだが、こんな感じでOKを頂けるのだろうか。もう全世界に公開済みだけど。
*1 日本人。
*2 「えーこさん」ではなく「あーこさん」と読むとそれっぽい。