財布の紐を緩めなければならない

「使ったお金 < 価値」となる全ての消費行動は「投資」であると個人的に思っているのだが、この「<」の判断は難しいものだ。

難しいが故か、あるいは性格に依るものかは分からないが、私はこの判断に労力をかける傾向があり、それが新しいものを買わないことに繋がっている節がある。

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フリーランスによる旧交の温め方

私は学生時代に「ジャズ研究会」という妙なサークルに所属していた。

サークルが妙なれば所属する人物もやはり妙であり、ギタリストからパイロットに転向した人物、永遠に「Aー」と発声し続ける人物、キラキラ女子、普通に見える主婦、音信不通気味の人など、例を挙げるとキリがない。「しね」しか発しない人物は現在良く分からないブログを書いている。

このような珍妙は珍妙故に、繋がりの重要性を理解しつつも定期的に集まろうという行動は起こし難いものなのだが、今回これが「冠婚葬祭以外でも集まろう」と云うのだから私としても参加せねばなるまい。

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フリーランスは終電を逃すと6kmの行程を徒歩にて帰宅する

その日もパンクロックバンド「THE R.O.X」のリハーサルだった。

多忙なメンバー全員の都合が付くのは平日の21時となり、そうすると、当然リハーサルの終了は23時頃になる。その日はどういう訳かリハ後に「1時間1本勝負」で懇親会が執り行われる事になっていた。

無茶なスケジュールの懇親会ではあったが実のところ効果覿面で、メンバー間の親睦は一層深まった。その代わり、男子は全員終電を逃すという代償を払うことになってしまった訳だが。1時間とは一体何時間だったのだろうか。パンクロックバンドにおいては一般的な時間の概念が通用しないようだ。

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フリーランスがインフルエンザを患った結果 後編

(前編中編からの続きです。)

2月13日(土) 12時頃

相変わらず12時頃に起きた。

体温こそ37度台中盤に落ち着いたものの、相変わらず体調は最悪である。薬は一応効いているような気がするのだが、体調が劇的に改善されることは無かった。落胆した。

薬のお陰か喉の痛みは引き、咳は出ず、痰の切れは抜群なのだが、喉が常に乾燥している。水で潤しても変化がないため、恐らく錯覚という奴なのだろう。どちらにしても不快であるが、咳が出ない方が喉へのダメージは少ないはずだ。背に腹は代えられない。

とりあえず蜜柑を食べて、薬を服用する。蜜柑は以前ほど美味しいと感じない。味覚が変わったのか、あるいはヤサグレ蜜柑を引いたのかは分からない。

病人らしく直ぐに布団へと戻る。眠くはないが、起きて活動する気力は無いようだ。

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フリーランスがインフルエンザを患った結果 中編

(前編からの続きです。)

2月12日(金) 12時

いつも通り12時に起床した。全く回復しない体調にうんざりした。体温は37度台まで落ち着いたものの、特に体が楽になったということはない。相変わらず最悪である。

ほぼ2日間寝て過ごしていたのに全く良くならない。流石に医者に行くことを決意した。

医者はあまり好きではない。いや、好き嫌いの問題ではなく、あまり当てにしていない言う方が正確だろうか。医者の処置は対処療法でしかなく、結局のところ頼れるのは自身の免疫力でしかない、という迷信、あるいは民間療法の類を信仰しているのだ。病を治すには食って寝るしかないのだ。

もちろん、重病の場合は四の五の言ってないで医者に対処して頂く。迷信を盲信して自滅する程愚かではない。その辺りのバランス感覚は、多分、自転車を乗りながら身につけた。

とにかく、もう対処療法でも何でも良いので、動けるようになりたかった。私は重病人である、ということにする。

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フリーランスがインフルエンザを患った結果 前編

先日、インフルエンザに罹りました。

2月10日(水)

フリーランス界隈ではよくある話だが、ついつい深夜まで作業してしまうことが続いて、最近では起床が12時を超えるようになった。人と会う約束は大抵午後に入れるので問題はないのだが、起床時既に爽やかな朝が過ぎ去っている事実に気づくと、何とも言えぬ残念な心持ちとなる。朝日が恋しい。

今日も「いつも通り」12時過ぎに布団を脱し、「いつも通り」過ぎ去った朝を惜しみつつ、「いつも通り」トーストと目玉焼きとコーヒーでブランチを頂く。その後は適当に家事を済ませる。家事はいつも通りというわけではない。気が向いたら、あるいは溜まり過ぎたらこなすようにしている。私はズボラです、と、顔に書いて在りそうなものだが、今のところ鏡を見る限りその徴候はなさそうである。

「さて、さっさとランディングページの原稿を仕上げるか、アレが出来ないと集客が始まらないもんな。しかし何書いたら良いもんか…うーん。」

と机に向かったところで体の異変に気付いた。

熱っぽい。悪寒がする。

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