7月某日。暑い日。二日酔いの日。
こんな感じの経緯によって、地理人さんが運営しているシェアハウスの内見へと行ってまいりました。
佇まい
教わった住所をGoogleマップにプロットし、そこを目指して歩いていたものの、それらしい建物を発見出来ずに点を通り過ぎました。
「ドコデスカ」と連絡を入れると、通り過ぎた後方の民家より見覚えのある人が出てきます。
なるほど、この「やや古民家」がシェアハウスになっているのね。
森に隠された木、と言った感じの控えめな佇まい。控えめな見た目通りに周囲は大変閑静らしいです。夜には物音一つ聞こえないとか。
玄関
引き戸を開けるとそこは玄関。入れば「ひとんち」感が全開。
そりゃシェアハウスも「ひとんち」には違いないし、当然そんな感が全開でも不思議ではないのですが、なんでしょう、この余所余所しくない程度の「お邪魔しまーす」な感じは。
内見と言うよりは「友人宅に遊びに来ました」というノリになりました。
居間(共有部)
そんなノリなので居間に通された後、暑いからクーラ付けて涼みつつの雑談が始まります。
居間は8畳の和室。中央には本気を出せば6人位着座できそうなちゃぶ台が鎮座しており、隣室との仕切り襖に何故か巨大な「中村市」の地図が飾ってありました。流石は空想地図作家の棲家。
和室独特のゴロっと寛げそうな雰囲気を堪能していると、察した家主に「どうぞ寝っ転がってください」と促される。二日酔いでフラフラしているので寝っ転がったら寝そうだなぁと思いつつも、軽くゴロっとしてみると大変居心地が良い。
昨今ではメンテナンスの煩雑さから人気のない和室ですが、畳も良いですね。
庭(共有部)
居間から廊下を挟んだ所にちょっとした庭があります。
現在は庭いじりを趣味とする住人が皆無らしく、雑草が生い茂る空地になっておりました。
「誰も使ってないから住んだ暁には好き放題していいよ」との旨を告げられたものの、残念ながら日当たりの悪いこの空間に植えるべき作物は思いつかないぞ。
部屋1
シェアハウスの5部屋中2部屋が空き予定らしく、まずはその内の1部屋に潜入します。
現在住んでいる部屋主は出掛けている様子ですが、内見してOKとの許可は取ってあるらしいので怖ず怖ずと侵入。キャミソール等の衣類が普通にカーテンレールに干してあるこの感じ。溢れ出る生活感。忍び寄る背徳感。
4畳ちょい、かつ収納なしというお部屋。恐らくは納戸として作られた空間なのでしょう。そりゃあ収納スペースが無くて当然。
狭さ故にこの辺の相場からすると破格のお値段ですが、寝具と作業机を置いたら後は何も置けない感じが、こう。
自室はミニマルにして共有部に頼る生活が出来れば快適そうですが、ちと私には厳しいか…。いや、収納型二段ベットを設置するなど工夫を凝らせば何とかなるかな…?うーん。
キッチン(共有部)
我が家より広いシンクと、グリル付き三口コンロに大興奮。これは自炊が捗りそうである。
しかしコンロの火力調整つまみの取手が一つしか残存していないため、二箇所以上で火を点ける場合は取手を一々付け替えなければならないらしい。何というか、この状況に適応している住人達を想像すると愛おしくなりました(
どうでもいいけど、冷蔵庫には「水道屋さん」のマグネットが大量に貼りついておりまして、一瞬で捨てられる広告とは一線を画した生存率の高さに感心しました。
ちなみに冷蔵庫の中身も拝見させていただきましたが、混沌より生じる深淵の食物(※食べられます。)
トイレ(共有部)
1階と2階の計2箇所にあり、1階のみウォシュレット付きでした。2つあると住人の内1人がノロわれて籠城することになったとしても安心。
お風呂(共有部)
独立洗面台を久々に見た私です。
バスタブは大きめで、平均以上の身長である私でもゆったり入れそう。
シャンプー等小物置きスペースは各住人に割り当てられている様子。もし引っ越して罠を設置することになっても揉め事は起こら無いでしょう。
「譲れない風呂がある」場合はホワイトボードに名前と時間を書き込んで何とかするシステムらしい。
部屋2
さて、2部屋目の内見です。
6.5畳の和室で押入れ有り。2階。この広さなら私の荷物も収まる気がするぞ。
こちらの部屋も現在進行形で生活者がおり、長居すると背徳感に蝕まれそうなのと、充分に広そうだなーという安心感からジロジロ見ずに撤収。
それで大丈夫か、自分。
洗濯機置場(共有部)
洗濯機に辿り着くには「地理人部屋」を通り抜けなければならない構造になっており、シェアハウスならではの醍醐味だなぁとおもいました(小並
「寝てる時に洗濯しに来る人いないの?」と尋ねると「よくあるけど起きないから大丈夫」との回答。ツヨイ。
水道光熱費とか
シェアハウスだと水道光熱費をどうするのか、やっぱりシェアなのか。
こちらでは「水道光熱費 + 共用の日用品費」を月毎に集計し、各住人で均等に負担しているらしいです。
お値段も聞いてみましたが、今の私の生活の電気代分位になりそう。日用品も付いてこのお値段。シェアハウスヤバイ。
内見終了
という感じで内見は終了しましたが、二日酔いのダルさと居心地の良さと外あちー出たくねーより、暫く居間でゴロゴロさせていただきました。
ゴロゴロしつつ、引っ越しは僻地でもOKなんだよねーと言った旨を伝えると、小田原やら高尾やらの物件探し大会が開催されるに至るなど。
この辺は流石専門家(?)の地理人さん、日本各地の街の温度感を把握していらっしゃるため話が早い。詳しい。コンサルタントを独り占め。とても贅沢なことをしている気がしてきたぞ。
何より内見に来ている人間に他の物件を勧めちゃう無欲なこの感じ、好きです。
こんなノリのシェアハウスに興味がある方は、その辺の関係者さんにご一報くださると入居できるかもしれません。
ちなみに
写真を撮ることを完全に失念していたので文字だけとなりました\(^o^)/
これだから二日酔いは…。